2015年3月3日火曜日

80年代の音楽産業


80年代。
MTVの開局とCDの登場によって音楽業界が巨大化し、商業的になった時代。


MTV開局

1981年、MTVが開局。ミュージックビデオをひたすら流すこのチャンネルは若者の心をつかむ。

それまで、音楽チャートでTOP40を形成してたメディアはラジオであり、いかにラジオで繰り返し曲を流すかが重要であったが、MTVの登場によりテレビでの放送が重要さを増す。

派手で、誰からも好感が持たれるミュージックビデオが取り上げられるようになると、パンクロックのような政治性の強い音楽は敬遠され、ロックは力を失う。こうなると強いのはポップミュージック。

MTV開局1年後の1982年、マイケル・ジャクソンがアルバム『Thriller』をリリース。50万ドルを掛けて作られたミュージックビデオ(当時の一般的なPVの予算は5万ドル)によりこのアルバムは全米チャート37週1位、アメリカで2900万枚、全世界で6500万枚と驚異的なセールスとなった。

翌1983年、マドンナがデビューアルバム『Madonna』をリリース。アメリカで500万枚、全世界で1000万枚販売する。続く1984年、マドンナ2作目『Like a Virgin』がアメリカで1000万枚、全世界で2100万枚売り上げる。


CDの登場

お金を掛けて作ったミュージックビデオが注目され、売れる。ヒットソングを生むにはお金が必要で、資金がものをいう時代。この流れに拍車を掛けたのが、CDの登場と普及。

1982年、CDの生産が始まると、音楽の大量生産、低価格化、コンパクト化したことにより輸送がしやすくなったことで、CDショップに置かれるアルバムは増え、CDは爆発的な売上を生む。CD生産から4年後の1986年、CDの販売枚数はレコードを上回った。

メタルロックの台頭

力を失ったロックシーンの中で、唯一勢いを増していたのがHM/HR(ヘヴィ・メタル、ハードロック)。
特にグラムメタル系(ポップメタル)のBon Jovi(ボン・ジョヴィ)、Guns N’ Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)といったバンドは人気を集める。

1986年に発売されたボン・ジョヴィの3rdアルバム『Slippery When Wet』はMTVでミュージックビデオがヒットしたこともあり、アメリカで1200万枚、全世界で2800万枚の売上を記録。1988年リリースの4thアルバム『New Jersey』はアメリカで700万枚、全世界で1800万枚を売り上げる。

1987年リリースのガンズ・アンド・ローゼズの1stアルバム『Appetite for Destruction』はアメリカで1800万枚、全世界で3500万枚を売り上げる大ヒットとなる。

グラムメタルが流行したことで、よりヘヴィでテンポの速い過激なギターリフが特徴のスラッシュメタル系のAnthrax, Slayer, Megadeth, Metallicaといったバンドも売れるようになり、ロックの主流は完全にヘヴィメタルとなっていた。




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