2014年7月12日土曜日

ストリーミングによってデジタルセールスがマイナス成長に


2003年のiTunesの登場以降、CDセールスが毎年1割減少する一方で、デジタルセールスが順調に伸びてきましたが、2014年に入ると状況は一転。Spotify(スポティファイ)などのオーディオストリームの普及によって、右肩上がりだったデジタルセールスがマイナス成長に転じました。いきなり前期比1割以上の減少となったことは、ストリーム市場がいかに成長しているかを物語っています。

米調査会社Nielsen(ニールセン)の2014年上半期アメリカ音楽市場についての調査によると、デジタルの売上減少よりもストリーミングによる売上の増加がやや上回っています。しかし、CDが引き続きセールスを落としているので音楽市場全体では微減となっています。

一見するとデジタルセールスの落ち込みをストリーミングが補っているようですが、ストリーミングの印税が0.375円から0.5円に上がったことが大きく寄与しており、印税が据え置きとなっていたら売上の落ち込みを相殺できないことになります。今後継続してストリーミング収入を伸ばすことができなければ、ストリーミングの成長が音楽市場の縮小に拍車を掛けることになりそうです。


2014年 2013年 対比
総アルバム売上枚数
(ストリーミング加味)*1
2億2710万枚 2億3500万枚 -3.3%
アルバム売上枚数
(デジタル+CD)
1億8020万枚 2億1020万枚 -14.3%
デジタルアルバム売上枚数
(デジタルシングル加味)
1億1310万枚 1億2900万枚 -12.3%
デジタルシングル売上枚数 5億9360万枚 6億8220万枚 -13.0%
デジタルアルバム売上枚数 5380万枚 6080万枚 -11.6%
CDアルバム売上枚数 6390万枚 7820万枚 -19.6%
ストリーミングアルバム換算 4690万枚 2480万枚 +89.1%
ストリーミング回数 702億2950万回 495億1510万回 +42.0%
ストリーミング印税 0.5円 0.375円 +33.3%
http://ja.scribd.com/doc/232506898/Nielsen-Music-2014-Mid-Year-US-Report
*1 ストリーミング印税750円でアルバム1枚換算。iTunesなどで一般的な1000円のアルバムの卸値が750円なので、ストリーミング1500回(2014年)、2000回(2013年)でアルバム1枚となる。
*2 シングル10曲でアルバム1枚換算。




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